あなたが話し、私たちが聞く

パートナーからのフィードバックが、「より良い暮らしのためのパートナーシップ」によるWASHセクターの官民協力の改善を促している。

記
ジュヌヴィエーヴ・ケリー（Partnership for Better Livingプログラム・ディレクター）｜LIXIL傘下SATO
オリバー・スバシンハ 政策・パートナーシップアドバイザー｜米国国際開発庁（USAID）

Partnership for Better Livingは、USAIDとLIXILがソーシャルブランド「SATO」を通じて締結する5年間の協力協定である。このパートナーシップは、信頼性の高い衛生設備のサプライチェーンを開発し、衛生設備と衛生ソリューションを1億人に届けるというSATOの目標に貢献する。

2021年後半に発足したパートナーシップ・フォー・ベター・リビング（PBL）は、その瞬間から、人々の声に耳を傾けることを目指しました。私たちがパートナーシップの目標を成功裏に達成するためには、衛生設備と衛生アクセスを可能にするビジネスと環境を強化し、製品の入手可能性と衛生設備のサプライ・チェーンの信頼性を向上させる必要があります。

ここでいう "パートナー "とは、SATO製品のメーカー、SATOのトイレや手洗いソリューションをプログラム用に調達しているNGO、USAIDの水・衛生・衛生（WASH）プロジェクトのリーダーなどである。合計で、5つのNGO、3つのメーカー、7つのUSAID WASHプロジェクトにインタビューを行った。SATO製品を購入し、設置した経験について尋ねた。私たちは、一般的な衛生サプライチェーンとSATOのサプライチェーンにおける進歩の障壁について質問した。私たちは、彼らの成功、課題、そして彼らが特定できる障害について尋ねました。私たちは、WASHセクターの官民間の協力関係を改善するための提言を求めました。私たちは尋ねた。彼らは話した。そして私たちは熱心に耳を傾けた。

パートナーシップを開始して1年が経過した今、PBLはより広範なWASHセクターと最初の教訓を共有できることを嬉しく思います。私たちはまた、これらの教訓に取り組むための行動計画を共有できることを嬉しく思っています。なぜなら、これらの教訓は、衛生設備へのアクセス改善に対する市場ベースのアプローチを強化するものだからです。

Lesson #1: 違っていることが必ずしも良いとは限らない

SATOの製品は様々な市場の状況や種類のプロジェクトで使用されている。USAIDが資金提供するWASHプロジェクトのリーダーと話す中で、プログラム活動で使用する衛生・衛生製品の試験や調達のためにSATOとどのように関わるかについて、標準的なアプローチは存在しないことがわかった。例えば、パートナーはUSAIDの活動に対する技術的アプローチの中でSATOの製品について言及したことが何度かあったが、SATOはその時点では気づいていなかった。プロジェクトが始動する際、プロジェクトの遅延を避けるため、SATOは在庫を動員する必要がある。現在、SATOも実施パートナーも、特に製品と市場の適合性、予想される需要、調達オプションに関して、事前のコミュニケーションを改善する必要性を認識している。また、非効率を避けるために、SATOがベストプラクティスに基づいたガイダンスを提供する機会もあると認識している。

私たちの取り組みPBLは、SATOが開発セクターのプロジェクトとどのように関わるのがベストなのかを標準化するための支援を行っており、SATOと協働しようとするUSAIDの実施パートナーに対して、より包括的なリソースを提供することが非常に重要であると考えています。私たちは、ベストプラクティスを把握し、プロジェクトリーダーがゼロから始める必要がないよう、ツールキットの開発に取り組んでいます。仮に "Working with SATO: A Guide for USAID Projects "と呼ばれるこのツールキットは、典型的な5年間のUSAID活動のスケジュールにわたって、SATOとの関わり方についてガイダンスを提供し、実務者主導の例を示すものである。ツールキットは、効率性を向上させ、調達に関する透明性を提供し、うまくいけば実施の遅れを防ぐために、予測報告のための標準化されたメカニズムを提供する。SATOと仕事をしたことがない、あるいは新しい地域に参入しようとしている実務家のために、ツールキットには、SATOが彼らの状況にとって適切なソリューションであるかどうかを判断するためのパートナーのためのリソースが含まれている。

レッスン2：話し合う必要がある

官民のパートナーから、私たちが衛生サプライチェーンの拡大に取り組む中で、透明性を確保し、国レベルでSATOのソリューションを認知してもらうためには、もっと頻繁に互いにつながることが重要であるだけでなく、価値あることだと聞きました。例えば、製造や流通のパートナーは、難民キャンプやNGOのプロジェクトや活動への調達機会や製品の供給など、より広範な需要源について聞きたいと考えていることが分かりました。NGOのパートナーは、民間セクターと会合を持つ事前の機会が、より迅速で効果的な問題解決に役立ったこと、また、現地事務所で利用可能なツールの範囲について、より高い認識を持つようになったことを共有した。国内会議が開催されることもあるが、コンスタントに開催されるわけではなく、スケジュールを組む専門組織がある場合に限られる。

どのように行動するかPBLはSATOを支援し、商品と市場の適合性、現地メーカーの機会、SATOの地理的優先順位、SATOの商品開発パイプラインなどのトピックについて、パートナーとの対話の頻度と規模を拡大する。今後1年間、PBLはSATOが現在優先的に取り組んでいる市場（ガーナ、グアテマラ、インドネシア、リベリア、マダガスカル、モザンビーク、フィリピン、セネガル）を中心に、グローバル、地域、国レベルでのパートナーフォーラムをコーディネートできるよう支援する。私たちは、官民が一堂に会し、協力し、教育し、共に問題を解決するための、バーチャルまたはハイブリッドな機会を提供します。

lesson #3: ローカル。地元。地元。

多くの市場において、製品を手頃な価格で確実に入手するためのサプライチェーンの障壁が課題として残っていることを、パートナーからはっきりと聞きました。SATOはすでにアフリカと南アジアの6カ所でパートナーと製造契約を結んでおり、特定の市場に合わせたソリューションのポートフォリオを拡大して供給している。近い将来、さらに1～2カ所の現地製造、輸入、販売パートナーを戦略的に拡大することで、より強固な衛生サプライチェーンが可能となり、タイムリーな配送におけるリスクを低減し、輸送コストを最小限に抑え、市場アクセスを妨げる貿易障壁や政策を回避できる可能性がある。現地の製造パートナーを特定し、ビジネスライセンス契約を締結することで、製品に十分な需要がある場合、特に製造材料も現地で調達することができれば、SATOの製品を手頃な価格で提供し続けることができる。

どのように行動しているかPBLは今後4年間にわたり、新たな製造・販売パートナーシップを加速させるため、SATOを支援している。その第一歩として、社会的インパクトのコンサルティング会社であるArchipel & Co.と共同で、西アフリカのプラスチック製造業者や流通業者を特定するための調査を行っています。また、マダガスカルと東南アジアで新たに特定された製造業者に対し、新規参入を加速させ、製品の入手可能性を拡大するための直接支援も行っている。

レッスン4：成長を最大化するための種まき

SATOとパートナーのサンプル製品の使用方法は様々であるが、一部のパートナーは、製品の大規模な寄贈に伴う市場の歪みのリスクについて懸念を共有している。新しい市場では、認知度を高め、需要の「種」を蒔くために、パートナーは製品の受容性をテストし、サンプル製品を使用したパイロットプログラムを実施する必要があることを学んだ。また、いくつかの質問もあった：市場のテストや種まきが意図しない効果をもたらす転換点とは？需要を効果的に喚起するために、家庭や制度とのバランスをとりながら、製品サンプルを市場にどのように展開すべきか？サンプル提供における民間業者の役割と、市場ベースの活動におけるプロジェクト資金の役割とは何か？成功を測定する最善の方法は何か？

基本的には、もっと学ぶ必要があることを学んだ。

どのように行動しているかPBLはSATOと共に、パートナーとの市場開拓の選択肢をどのようにサポートし、伝えていくのがベストなのか、また、さまざまな環境においてそのための適切なメカニズムの組み合わせを模索している。私たちの目標は、長期的かつ持続可能なサプライチェーンを促進するために、効果的な市場開拓のベストプラクティスとガイドラインを私たち自身や他の人々に提供することです。また、重要なこととして、SATO製品を調達しテストする際に、パートナーとのコミュニケーションをより円滑にし、協調的な実施を確保するための仕組みを構築する予定である。

USAIDとSATOは、1年間耳を傾け、学ぶことに費やした後、PBLがより良い官民協力を通じて改善された衛生設備へのアクセスを加速させることを確実にするため、必要なステップを踏むことに興奮している。上記の活動に加え、USAIDのWASH PaLS #2プロジェクトと協力し、農村部の衛生市場開発に関する彼らの研究を確実に取り入れ、それを最大限に活用する方法を模索しながら、今後の活動を定義していきたいと考えている。もちろん、まだまだ学びや分かち合いは続く。